節水シャワーヘッドに潜む危険

先日、管理物件の入居者様より「シャワーから火傷をする位のお湯が出る」との連絡がありました。現象自体は数年前から続いていたらしく、夏場のみ発生するとのことでした。

給湯器の不調を疑い、ガス会社にて調査をした結果、原因は給湯器ではなく「節水シャワーヘッド」によるものだと判明しました。

節水シャワーヘッドは、水の量を制限しつつ内部の水圧を高めることによって、水の放出量を減らしながらも水圧によって水の量の不足感を感じさせないというものですが、ガス給湯器を使用している場合、給湯器を通過するお湯の流れが悪くなり設定温度以上になる現象(給湯器の温度センサーの方式によっては、給湯器が正常な温度検知ができず、設定したお湯よりも高い温度でお湯が吐出されるなど)が生じることがあるそうです。その為、シャワーヘッドの注意書きには「逆止弁の無い混合水栓には使用できません。逆流して給湯器の故障の原因となります。」と記載があるかと思います。

【※逆止弁はサーモスタット機能付きのシャワー水栓であれば付いていますが、一般的な混合水栓には、ほとんど付いておりません】

又、節水シャワーヘッドは、水の量を制限するためシャワーホースの接続部分などに想定以上の水圧がかかり接続部から水漏れが発生する可能性もあります。(借主の過失による損害:借主負担)

節水は非常に大切な考えですが、安易に行わないよう注意が必要です。

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