電気火災は突然に…

以前、弊社で管理している借家にて火災が発生しました。幸い、人的被害は無く、雨天のおかげか隣家へ延焼することもありませんでした。

この火災の原因ですが、消防と警察による現場検証の結果、コンセントからの「電気火災」と判明しました。

今回のような電気火災は、近年よくある事例として以下の3つがございます。

①たこ足配線の許容量を超える過剰接続によって過熱し、火災へ。

②電気コードを束ねたまま利用し、過熱によって火災へ。

③トラッキング現象により、発火し、火災へ。

※トラッキング現象とは、コンセントとプラグ間の隙間にホコリが溜まり、そのホコリが空気中の湿気等、水分を吸収することで、コンセントとプラグ間で漏電を起こし、出火するものです。

上記①~③のような電気火災は、たとえ借主本人が意図しないものであったとしても(第三者が意図して行ったものは除き)借主の管理が怠っていたと扱われ、出火責任を負います。借家は貸主の資産であるため、借主は貸主へ損害賠償しなければならず、大きな債務を抱えてしまうことになります。

借家人賠償責任保険の付保された火災保険に加入することで、こうしたリスクを軽減することができます。

「自分は火災を起こすようなことはしない」と思っていても、電気火災のように「ある日突然」「意図しない」火災が発生する可能性がありますので、賃貸物件に入居中は、借家人賠償責任保険の付保された火災保険に加入することが大切です。

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