網入りガラスと熱割れに関して

※熱割れとは、網入りガラス内のワイヤーが伸び、その伸び率にガラスが耐えれなくなり窓ガラスが自然に割れる現象の事です。

消防法や建築基準法における「準防火地域」や「防火地域」と呼ばれるエリアは、駅前や住宅密集地等、大規模な火災が発生する可能性が高い地域であることから、当該地域にて建築される建物では、延焼を防ぐ目的として「網入りガラス」の設置が義務付けられております。

網入りガラスは火災による熱風等でガラスが割れても、中のワイヤーが形を保つため、ガラスが飛散しづらい特徴があり、外へ炎が漏れにくくなることで、延焼を防ぐ機能があります。

しかしながら、中のワイヤーは金属製のため、ガラスとは熱による変形度合(膨張率)が違うことから特に冬の晴れた日の早朝など、「外気温は低いけど直射日光が当たる」といった条件下では、その温度差により「熱割れ」が発生しやすいと言われております。

熱割れは、入居者の過失には該当しない為、貸主に修繕義務があり、同時期に並行的に発生することも多く、多額の費用が必要となる場合もございます。建物の火災保険に加入されている場合、保険商品によっては熱割れも補償対象内であることも多いため、一度加入中の保険について補償内容を見直してみるのも良いかと思います。

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